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王永徳教授教学50周年記念参加行事
劉福君九州二胡教室創立20周年記念in東京
「生徒たち二胡の夢コンサート」を終えて

 平成29年11月12日(日)、東京銀座 王子ホールにて劉福君九州二胡教室創立20周年記念in東京
「生徒たち二胡の夢コンサート」が開催されました。また、今年は、劉福君九州二胡教室顧問であり、上海音楽学院二胡教授である王永徳先生が教授教学50周年を迎えられ、記念すべき夢の舞台となりました。

 11月11日(土)、爽やかな秋晴れの中、九州各県の生徒達が東京羽田空港に集合。お互いに顔を合わせ、いよいよ東京で演奏できる喜びと期待に胸を膨らませ、宿泊先のホテルへと移動しました。
 生徒たちは、東京公演に向けて、約一年かけて準備や練習に励んできました。10月から11月にかけては、熊本で参加者全員による合同練習会や九州各県ごとの練習会も行われ、劉先生がこのコンサートに懸ける熱意を生徒全員で感じていました。

 この日の夜は、練習会場を借りて、共演する先生方と生徒が初めて顔を合わせてリハーサルを行いました。
最初に合奏5曲の練習。日本華楽団の龔林先生の指揮で、曲の入りや終りのテンポを確認するなど、劉先生をはじめ3人の先生方の熱のこもった指導に、みんなの気持ちが高揚し、集中して練習することができました。
 続いて斉奏3曲の練習。先生方や生徒達が見守る中、本番さながらの緊張感。それぞれのグループの息の合った迫力ある演奏に、練習会場は大きな拍手に沸きました。
 こうして時間を忘れるほど楽しく充実したリハーサルが終了し、ホテルに帰ったのは遅い時間になりましたが、自信を持って本番を迎える準備ができました。

 12日(日)本番当日。この日も嬉しいことに晴天で演奏会日和の朝を迎えました。東京銀座王子ホールへバスで移動。会場は豊かな音響とサロンのような雰囲気を持ち、各国の一流演奏家によるコンサートも数多く開催されている素晴らしいホールです。
 参加者全員が舞台前に集結。劉先生から共演する先生方のご紹介があり、舞台準備、最後のリハーサルへと本番に向けての準備が進められていきました。舞台には、日中友好協会福岡事務局長様から、コンサートの成功と日中友好を願って書いて下さった字幕が掲げられました。

 いよいよ本番。会場は、300人を超えるお客様で満席となりました。生徒達は、舞台と舞台下そして客席通路にスタンバイ。司会者の紹介で劉先生が客席の中央通路の真ん中に登場されると、お客様はその演出にとても驚かれていたようです。

 オープニングは、日本華楽団の龔林先生の指揮で総勢74名による大合奏「郷風」。ふるさとの懐かしい思い出やふるさとへの感謝の気持ちを込めて劉先生が書かれた曲です。
この曲では、劉福君九州二胡教室の最高齢の生徒さん吉村始芽さん(94歳)も参加され、日頃の練習の成果を発表されました。私達は、吉村さんに勇気と元気と感動を頂きました。

 2曲目の大合奏「光明行」。
今回、教室では初めて2パートに分かれて合奏しました。
1パートと2パートの掛け合いが難しい曲でしたが、龔林先生の指揮に合わせ、心を合わせ、軽快な行進曲のように希望、勇気、光明をお客様にお届けできたのではないかと思います。

 3曲目からは、3つのグループの斉奏が続きました。
生徒たちは、全員暗譜で臨みました。この日のために、きっと皆さん練習に励んでこられたと思います。
 1曲目の斉奏は、美しいメロディーで江南の山村の美しい景色を描いた二胡の名曲「山村変了様」。
曲の第三部で、リズムや強弱でめりはりをつける難しい表現部分がありますが、今回は劉先生と生徒8名による旋律の掛け合いで見事に表現され、息の合った演奏を披露して下さいました。
 2曲目の斉奏は、チベット民謡を編曲した二胡の合奏曲「北京有個金太陽」。
軽快な曲調で始まるこの曲は、教室のコンサートでもお馴染みの曲ですが、今回は武楽群先生と生徒9名で演奏されました。第二部の後半部分では2パートに分かれ、輪唱形式となりますが速度、リズムなど2つのパートがぴったりと合い美しハーモーニーを奏でて下さいました。
 3曲目の斉奏は、新疆ウィグル民族の音楽をもとに創作された非常に有名な二胡の独奏曲「葡萄熟了」。今回は、なんと10名で演奏するという教室では初の挑戦となりました。曲のイメージに合わせ、色とりどりの綺麗な衣装を身に纏った10名の奏者は、気持ちを一つに呼吸を合わせ、葡萄の豊作を祝う賑やかなシーンを生き生きと見事に演奏して下さいました。

 6曲目からは独奏で、トップバッターは劉先生の愛娘、劉美佳子さんの「情熱大陸」。
同級生の楠元花実さんのピアノとパーカッションに合わせた演奏は、古典的な二胡曲とは違った二胡の魅力を聴かせて下さいました。流れるような美しい旋律に魅了されました。今後益々、お二人の活躍が楽しみです。

 第一部の終盤は、劉先生と深い繋がりがあり教室のコンサートでは、いつもお世話になっています先生方の独奏です。武楽群先生の「長相思」は、優しく滑らかな二胡の音色に魅了されました。
高揚先生の「山村小景」は、歌うように明るく軽快に、テンポよく流れるメロディーとその演奏テクニックに引き込まれました。

 第二部は生徒独奏4曲が続きました。
 高度な演奏技術が必要となるハンガリー民俗舞曲「チャールダーシュ」。無実の罪で夫を亡くした深い怒りと悲しみを暗く、重く表現する二胡の名曲「江河水」。鳥のさえずり、花が香るような江南の春の景色を優美なメロディーで表現した「江南春色」。リズムの変化が多く、メロディーの起伏も激しい4つの楽章から、人々の豊かな感情を表現した二胡の名曲「豫北叙事曲」と続きました。
 どの曲も日本二胡検定試験7級以上の難曲ばかりです。緊張の中にも、これまで積み重ねてきた練習の成果を発揮しようと、それぞれの思いを胸に素晴らしい演奏を披露して下さいました。

 第二部終盤、劉先生の高胡による独奏「ひばり」。ひばりが大空を天高く、高らかに囀りながら、自由に飛び交う様子を繊細かつ高度なテクニックで表現されました。
圧巻の演奏に会場は大きな拍手に包まれ、お客様の感動が伝わってくるようでした。

 独奏最後は、王永徳先生の「行街」です。王先生も、教授教学50周年を迎えられ、教室の20周年と重ねて喜びのご挨拶と素晴らしい演奏を披露して下さいました。

 第二部フィナーレは、再び大合奏。龔林先生の指揮で、「星に願いを」、「海の見える街」を演奏。
そしてお客様の手拍子で会場は一体となり、アンコール曲の「賽馬」では、王先生、高先生、武先生にも加わっていただき、大迫力の演奏となりました。最後に馬のいな鳴き声が会場に響きわたり、満員のお客様からは、割れんばかりの暖かい拍手をいただきました。、こうして感動に包まれた20周年記念コンサートは、無事に幕を下ろすこととなりました。
 本当に素晴らしい先生方や仲間と演奏を共にできたことに感謝。幸せな気持ちで胸がいっぱいになりました。お越しいただきましたお客様に心より感謝申し上げます。
本当に有難うございました。

 今回のコンサートの開催にあたり、ご協力ご支援頂きました上海音楽学院教授王永徳先生、NPO法人日本二胡振興会会長武楽群先生をはじめ、日本二胡振興会関係者の皆様、日本華楽団指揮者龔林先生、二胡演奏家高揚先生、ジャズピアニスト岩崎大輔先生、揚琴演奏家張林先生、日中友好協会福岡県連合会長松山盛利様、大変お世話になり心から感謝申し上げます。
 また、今回のコンサートが円滑に安全に進行できるように特別なご配慮をいただきました王子ホールの関係者の皆様、大変お世話になり有難うございました。心から御礼申し上げます。

 終演後は、2時間ほどかけて山梨県甲州市の温泉宿泊先へと移動。王先生ご夫妻、高先生ご夫妻、武先生、松山様も同席していただいた打ち上げでは、生徒による劉先生祝20周年サプライズで大変盛り上がりました。翌日も秋晴れの中、紅葉が美しい武田神社、勝沼ぶどうの丘を見学。こうして3日間の全日程を無事に終え、東京羽田空港にて解散となりました。

 最後になりましたが、東京公演という夢の舞台に私達生徒を連れて行くために、熱心にご指導いただきました劉先生に心より感謝申し上げます。今回作成されたコンサートパンフレットには、劉先生の20年の歩みが紹介されていますが、中国から来日され25年、色々な困難を乗り越え、努力を続けてこられ、20年間休むことなく、九州全県を廻り、私達生徒を指導育成しながら、ご自身の演奏活動やチャリティーコンサートにも積極的に取り組まれるなど、次から次ぎへと新しい挑戦を続けてこられた劉先生を心から尊敬し、生徒であることを誇りに思います。これからも、劉先生と教室の更なる発展を願い、生徒の皆さんと協力していきたいと思います。

 コンサート成功のために、ご協力いただいた全生徒の皆様に心から感謝申し上げます。今回の貴重な経験を糧に、今後も目標を持って、もっと精進していけるように二胡の練習に励んでいきたいと思います。

熊本教室 須藤

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